クエン酸を摂取する理由はない?TCAサイクルってなに?
クエン酸といえば昔は疲労回復に効果があるといわれていたりお掃除にも活用できたりする成分としても知られており
レモンやグレープフルーツをはじめとする柑橘類に多く含まれているあの酸っぱい成分だということは皆さんご存じだと思います。
現在では昔から言われていた疲労回復効果に懐疑的な研究結果がでてきているクエン酸についていろいろとシェアしていきたいと思いますので、よかったら最後まで読んでみてください!
クエン酸とは
クエン酸とは前述もしたように柑橘類や梅干しなどに含まれるあの酸っぱい成分になり、少し難しく説明すると有機化合物となります。
ちなみにこのクエン酸は必須アミノ酸や必須脂肪酸のように
体外から必ず摂取しなくてはならない栄養成分というわけではなく、体内でも作られる栄養素になります。
クエン酸の効果 ~疲労回復は本当か?~
クエン酸は昔から疲労軽減効果があるといわれていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
実際最近の研究結果では疲労回復自体の効果はあまり認められていないようです。
クエン酸の疲労回復効果に疑問 乳酸は疲労物質ではない?
疲労物質である乳酸を中和してくれることで疲労感の軽減効果があると言われていましたが、近年ではこの効果については疑問視されています。
まず、疲労物質の乳酸自体が解糖系から生成された成分でこれまでは疲労物質として考えられていましたが、ここ数年の研究結果からエネルギーになると言われている点です。
乳酸が疲労物質で無いのであれば疲労回復には繋がらないと考えられるため、疲労回復に効果がないと言われはじめています。
クエン酸の疲労回復効果に疑問 体内で生成できる栄養素?
そして2つめはエネルギーを生み出すための代謝物だという点です。
エネルギーの源であり固有のカロリーを持っている糖質や脂質、タンパク質を元に作られたピルビン酸がアセチル-CoA(活性酢酸)という物質に変換され、そのアセチル-CoAが体内でオキサロ酢酸と結合するとクエン酸が生成されます。
これがクエン酸を体外から絶対に摂取しなくてはならないわけではないという理由になります。
そして体内で生み出されたクエン酸は
クエン酸⇒アコニット酸⇒インクエン酸⇒α-ケトグルタル酸⇒コハク酸⇒フマル酸⇒リンゴ酸⇒オキサロ酢酸と変換され、そのオキサロ酢酸がまたエネルギーの代謝物であるアセチル-CoAと結びついてクエン酸が生成されています。
つまり、体外から直接摂取しなくても三大栄養素をしっかりと摂取していればクエン酸が足りなくなることは無いということになってしまいます。
クエン酸回路
前述したようにクエン酸は、アコニット酸⇒インクエン酸⇒α-ケトグルタル酸⇒コハク酸⇒フマル酸⇒リンゴ酸⇒オキサロ酢酸となって再びクエン酸になりますが
このクエン酸の変化するサイクルを
クエン酸回路と言い、TCAサイクルとも呼ばれています。
このクエン酸回路の途中で細胞の活性エネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)が生成されるので非常に重要なサイクルになります。
しかし、体外からいくらクエン酸を摂取したところでこのクエン酸サイクルを作る上では三大栄養素から作られるアセチル-CoA(活性酢酸)が必要となるため、トレーニング後にいくらクエン酸を摂取したところで、他の栄養素が不足していては意味がなくなってしまいます。
クエン酸は摂取しても意味がない?
クエン酸は体内で生成できるし、今まで疲労物質だと思ってた乳酸がそうではないならクエン酸を摂取する意味をあまり感じられませんよね?
それではクエン酸は摂取しても全く意味がないのでしょうか?
いいえ、実はそんなことはありません!
クエン酸を摂取するメリット① アルカリ性に戻してくれる
クエン酸は一般的には酸性だと思われがちですが
実は体内に入るとこのクエン酸はアルカリ性になり
身体がストレスを感じたとき酸性に傾いた際に元のアルカリ性へと戻してくれます。
つまり、トレーニングなどで大きなストレスがかかって酸性に傾いた身体を再び正常なアルカリ性へと戻してくれる効果を期待できるのです。
クエン酸を摂取するメリット② ミネラルの吸収をサポート
クエン酸には身体に欠かせない成分であるミネラルの吸収をサポートしてくれる効果があります!
特にカルシウムや亜鉛、鉄分などは現代人にとって非常に不足している成分ですので、少しでも吸収効率を高めたいのであればクエン酸を摂取した方がいいと思われます。
また、アスリートは激しいトレーニングによって鉄分の不足に陥りがちなので、こういったミネラルの吸収をサポートしてくれることは非常にありがたい効果だと思います。
クエン酸を摂取するメリット③ 乳酸の早期代謝
クエン酸を摂取するメリットの3番目として乳酸の早期代謝が挙げられます。
『乳酸は疲労物質じゃないって言ってなかった?』
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが
この乳酸に関しては疲労物質と言うよりも解糖系から作られたエネルギーが一時保存されている状態になります。
つまり、クエン酸を摂取することで乳酸の代謝を早めクエン酸回路を回すことで活性エネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)へと変換してくれるのでエネルギーが十分足りた状態になり、結果的に疲労を溜めにくくなる効果が期待できるのです。
まとめ
昔から疲労回復に効果があると言われてきたクエン酸ですが、近年ではその疲労物質と言われていた乳酸が逆にエネルギーになるという事がわかったため、疲労回復には効果がないのではないか?
ということが言われています。
しかし、酸性に傾いた体内をアルカリ性に戻してくれたりミネラルの吸収をサポートしてくれたり乳酸の代謝を促してくれたりといった効果は紛れもない事実ですので、クエン酸をトレーニング中やトレーニング終わりに摂取していて効果を感じている方はこのまま継続した方がいいと思います!
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そして試したことがない方はコスト的にそれほど高いモノでもないのでぜひ一度試してみることをおすすめします!
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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